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20周年記念事業

理事長あいさつ等

理事長式辞要旨

 本日は、一年の中でも最もあわただしい時期、さらには衆議院選挙の投票日、そして寒い中にも関わらず、前理事長で豊島区副区長の水島正彦様、区議会議長の本橋弘隆様を始め、多数の方のご臨席を賜り、ここに事業団創立20周年記念式典並びに風かおる里増築工事落成式が盛大に挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
  先程は、永年にわたり事業団の経営にご理解とご指導、ご尽力を賜りました理事及び監事様、並びにご利用者の生活に潤いと楽しみを提供していただいているボランティアの皆様に、この間のご理解、ご尽力に対しまして、心をこめて感謝状を贈呈させていただいたところでございます。
  また、風かおる園の増築工事にかかわり、設計担当の株式会社アルキテット・アズ様,元請として采配を振るっていただきました株式会社メイユウビルド様、設備関係の株式会社三石工業所様、電気関係の渡部電設株式会社様に、感謝状を贈呈させていただいたところでございます。特に、時節柄、建築資材等の確保が困難な時に予定通りに竣工されましたことに敬意と感謝を申し上げる次第でございます。

  続きまして、創立20周年にあたり、この20年間の歴史の中で大きく展開した6点につきましてご紹介させていただきたいと思います。
  まず、1点目は、平成17年度当初から、事業団の経営にかかわる人事・財務・施設管理の面で区の全面的な支援のもとにあったことから脱却し、区からの補助金の交付を受けることなく、介護報酬内で経営を賄うという、自主運営に転換したことでございます。
  2点目は、平成18年度から保育事業にも着手し、区立駒込第三保育園を皮切りに、平成20年度には、区立南大塚保育園の公設民営化に対応し、本年4月には、民設民営保育園として西巣鴨さくらそう保育園を開園することになりました。現在は「生まれたばかりの子どもから高齢者までにサービスを提供する法人」を標榜することができるようになりました。
  3点目は、一昨年12月に念願の法人事務所を開設するとともに認知症グループホームを併設することができました。
  4点目は、本年4月に特養ホームアトリエ村等3棟について、区より無償譲を受け、土地については定期借地権を設定しました。今後、施設・設備の改修費や賃借料の負担が出てまいりますが、社会福祉法人としての自立度がさらに高まったものと考えています。
  5点目は、念願の風かおる里の増築が落成したことでございます。
  6点目は、創立20周年を機に、去る4月にホームページを全面的にリニューアルし、経営の透明性を一段と高めたことでございます。

 以上のように、様々な展開を経て、本日創立20周年を迎えることができましたのも、区はもとより、御臨席いただいております皆様、施設のご利用者・ご家族・地域の皆様そして、医師会、歯科医師会等、大勢の方々の、御理解と支援の賜物でございます。重ねて御礼申し上げる次第でございます。
  結びになりますが、ご紹介申し上げましたように、ハードの面の整備がひとまず完了となります。今後は、この資源を活用して、利用者本位の質の高いサービスの提供と経営基盤の安定化を目指すことが不可欠でございます。社会福祉法人を取り巻く環境がますます厳しくなりますが、その実現に向けて、職員一同さらに英知をだし、努力を積み重ねる決意をしているところでございます。

 本日、御臨席の皆様には、今後とも豊島区社会福祉事業団の、発展のために、引き続き格別なご理解とご支援を賜ることができますようお願い申しあげまして、式辞といたします。本日は誠にありがとうございました。 



建築工事経過報告

 特養ホーム風かおる里につきましては、定員がショートを含め、60人と小規模のため、毎年度赤字計上をするという状況にありました。
  その状況を解消するために、平成20年頃より増築による増床を検討してきたところでございます。
  各階の広めのベランダを活用して、増築、あるいは、1階のデイルームを4階に移動させるといったようなことを、専門家も交えて検討しましたが、いずれも隘路がありました。
  その折も、今回のスペースに増築することを考えたこともありますが、そこには、風かおる里のシンボルツリーであります、「コブシの木」が堂々とありましたので、環境を大事にすることにも配慮しまして断念したものでございます。

 また、一方で、急がれる法人事務所や、民設 民営保育園の建設も抱えておりましたので、法人の力をその建設に傾注してきたところでございます。そうした中で、平成24年度の決算では、特養ホーム風かおる里が、約3,500万円の赤字を計上することとなり、一刻も早く手を打つ必要を改めて思い知らされました。
  諸般の事情があったにせよ遅きに失したことを反省しているところでございます。
 そうした背景の中で、やむを得なく「コブシの木」その他の木を伐採し、増築せざるを得ないことを決意したものでございます。
 直ちに区と増築することの協議をし、区の了解のもとに増築基本計画の策定に入り、平成25年7月29日開催した第3回理事会・評議員会合同会議にお諮りし、増築基本計画のご承認をいただいたものでございます。
 翌30日に建築設計・監理業務委託契約を締結し、実施設計に入りました。
  平成25年12月2日に、翌年の11月30日を完成とする条件付き一般競争入札の告示をし、開けて、2月10日に入札、同月24日に増築工事請負契約を締結し、翌3月に工事に着手して、さる11月20日に竣工し、12月5日に受け渡しを受け、今日の落成式の運びとなったものでございます。
   定員は、現行の60人から、72人となり、定数の増えた分は2月1日より逐次ご利用していただくことになります。このことにより経営状況の改善を期待できると同時に、僅かですが待機者の解消にも寄与できるところでございます。

 尚、伐採した「コブシの木」と同じ、「コブシの木」高さ3m程のものを玄関前に植樹致しました。やがて新たなシンボルとして、利用者はもとより地域の皆様方にも、花の咲く季節には楽しんで頂けるものと思っております。 
 大変雑駁でございますが、以上をもちまして建設工事の経過説明とさせていただきます。